Ceaver
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自己紹介
Beaver (ビーバー)は、20世紀に大活躍した&21世紀も大活躍し続けるに違いない会計研究者(下記参照)。
Ceaver (シーバー)は、21世紀に大活躍することを夢見る会計研究者(Ceaver Space 参照)。
[11/02/2024]追記 Beaver先生が[10/14/2024]にお亡くなりになりました。情報はここやここに。
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Beaver の最も代表的な論文は、次の論文である。
- Beaver,W.H. (1968). "The Information Content of Annual Earnings Announcements." Journal of Accounting Research (Supplement), pp.67-92.
また、次の著書は、財務会計研究者向けの入門テキストとして、非常に有名である。
- Beaver,W.H. (1998). Financial Reporting: An Accounting Revolution. Third Edition. Prentice Hall.
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さて、Brown (1996) の次の論文に基づいて、Beaver の貢献がどのように評価されうるかをみてみよう。
- Brown,L.D. (1996). "Influencial Accounting Articles, Individuals, Ph.D. Granting Institutions and Faculties: A Citational Analysis." Accounting, Organizations and Society 21(7/8), pp.723-754.
Brown (1996) が利用しているデータは、1963年から1992年の30年の間に7つの会計ジャーナルに掲載された論文と、1976年から1992年の17年の間に5つの会計ジャーナルに掲載された論文における引用である。
前者の7つの会計ジャーナルとは、
(1) The Accounting Review
(2) Accounting, Organizations and Society
(3) Auditing: A Journal of Theory and Practice
(4) Contemporary Accounting Research
(5) Journal of Accounting and Economics
(6) Journal of Accounting Research
(7) Journal of Accounting, Auditing and Finance
である。
これらのジャーナルは、最近行われた調査(Brown and Huefner (1994))において「トップ10」会計ジャーナルと考えられるジャーナルの一部である(ここで除外された3つの会計ジャーナルは、税に関するジャーナルである Journal of the American Taxation Association と National Tax Journal、および Journal of Accounting and Public Policy である)。
また、後者の5つの会計ジャーナルとは、
(1) The Accounting Review
(2) Accounting, Organizations and Society
(3) Contemporary Accounting Research
(4) Journal of Accounting and Economics
(5) Journal of Accounting Research
である。
Brown (1996) では、これらのデータを用いて、会計研究者ごとに「引用インデックス」を計算している。ここで、引用インデックスとは、論文の掲載後、1年平均何回他の論文で引用されたかを示す指数である。このインデックスを用いて会計研究者を順位付けると、次のようになる。
順位 | 名前 | 引用インデックス |
1 | Beaver | 38.18 |
2 | Zmijewsk | 25.24 |
3 | Hopwood | 24.34 |
4 | Zimmerman | 22.75 |
5 | Watts | 21.40 |
6 | Collins | 21.00 |
7 | Demski | 20.09 |
8 | Ohlson | 19.92 |
9 | Penman | 19.92 |
10 | Libby | 18.73 |
各論文の引用インデックスを共著者数で割って求められる修正引用インデックスを用いた場合には、次のような順位になる。
順位 | 名前 | 修正引用インデックス |
1 | Beaver | 20.65 |
2 | Hopwood | 18.73 |
3 | Ohlson | 14.00 |
4 | Foster | 13.88 |
5 | Zimmerman | 13.30 |
6 | Libby | 12.57 |
7 | Kinney | 12.32 |
8 | Demski | 11.88 |
9 | Leftwich | 11.75 |
10 | Kaplan | 11.11 |
以上、いくつかの問題点はあるものの、(修正)引用インデックスを用いた場合、Beaver は当該期間における、最も影響力のある貢献をした会計研究者と位置づけられる。
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ちなみに、Brown は、研究者・大学などの評価をテーマにした論文を(財務会計の実証論文とともに)数多く執筆している。一部を挙げれば、以下の通り。
- Brown,L.D., and Gardner,J.C. (1985). "Applying Citation Analysis to Evaluate the Research Contributions of Accounting Faculty and Doctoral Programs." The Acconting Review (April), pp.262-277.
- Brown,L.D., and Gardner,J.C. (1985). "Using Citation Analysis to Assess the Impact of Journals and Articles on Contemporary Accounting Research." Journal of Accounting Research (Spring), pp.84-109.
- Brown,L.D., Gardner,J.C., and Vasarhelyi,M.A. (1989). "Attributes of Articles Impacting Contemporray Accounting Literature." Contemporary Accounting Research (Spring), pp.793-815.
- Brown,L.D., and Huefner,R.J. (1994). "The Familiarity with and Perceived Quality of Accounting Journals: Views of Senior Faculty in Leading U.S. MBA Programs." Contemporary Accounting Research (Summer), pp.223-250.
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[04/04/2002]修正。[11/02/2024]前回更新から,22年の時を経て悲報を追記。