(注意)研究生として所属することを希望される留学生は下記の記述をよく読んでください。
「経済・経営データの統計的分析とその手法の特性に関する研究」を行なっていますが、
具体的な関心は下記のとおりです。
1.統計手法について
一言: 修士の頃から時系列解析手法は扱ってきました。(最近ちょっとサボっています)
ノンパラについては、密度関数推定法だけでなく、ノンパラ検定についても関心
を持っています。(数年に一度ノンパラの授業を開講しています。)
最近、統計的因果推論にノンパラの手法が用いられてきたので、関心を持ち始めました。
2.統計学の位置付けについて
一言: 10年程前からボチボチ勉強を始め、現在メインの研究分野。
06年3月には基礎工の熊谷先生と共に
Salsburg, D. (2001), The Lady Tasting Tea: how statistics revolutionized
science in
the twentieth century, W. H. Freeman
の邦訳 (『統計学を拓いた異才たち』(日経))を出版しました。
また、科学的管理や統計的品質管理の日本への導入史にも関心を持っています。
所謂「方法論」については、科学・技術の社会学(Science and Technology Studies)の
観点から経済学や統計学を考察することにも関心があります。
近年注目の「ビッグデータ」分析の方法論的基礎についても関心があります。
2023年末には同僚の浦井先生、葛城先生との共編で
Urai, K., Katsuragi, M., Takeuchi, Y. (eds) (2023). Realism for Social Sciences.
Translational Systems Sciences, vol 36. Springer, Singapore.
を出版しました。
3.いわゆる実証研究について
A. 財務関係(実証ファイナンス、財務会計の実証研究)一言: 会計学の実証手法にも関心があります。現在やや停滞気味。
B. 労働経済・人的資本問題(特にキャリアパス形成に関して)
一言: アンケートやインタビューを相当仕込んであるのですが、現在停滞中。
【注意】何故か、上記の記述から私が人的資源管理(HRM)の研究者であると誤解する
学生・研究者が過去に居ました。私は実証研究の対象として、キャリアパス形成
の問題を扱っているに過ぎません。私の研究室では、労働経済や人的資源管理の
理論研究は行っていません。
一言: 現在進行中の研究対象です。
科学的管理法の歴史については、甲南大学の平野恭平先生と共に
Hirano, K., Takeuchi, Y. (2022). Introduction, Installation, and Dissemination of Scientific Management in Japan.
In: Mitsui, I., Isomura, K., Takeuchi, Y. (eds) Translating and Incorporating American Management Thought into Japan.
Translational Systems Sciences, vol 30. Springer, Singapore. https://doi.org/10.1007/978-981-19-4542-7_2
を出版しました。
4.その他
一言: 20年程前から、文化人類学者との共同研究に参加しています。
「祭り」や「食と文化」の問題を経済的な視点からアプローチしています。
03年1月には筑波大学の前川啓治先生などと共に
Watson, J.L. (ed.) (1997), Golden Arches East: McDonald's in
East Asia,
Stanford University Press.
の邦訳(『マクドナルドはグローバルか:東アジアのファーストフード』(新曜社))
を出版しました。
12年10月には「国産ウイスキーをめぐる会社「神話」」(『会社神話の経営人類学』
(東方出版)所収)を出版しました。
15年9月には、国立民族学博物館名誉教授の中牧弘允先生などと共に編集した
Nakamaki, H. et al (eds.) (2015), Enterprise as an Instrument of
Civilization:
An Anthropological Approach to Business Administration, Springer
を出版しました。
19年6月には、中牧弘允先生、日置弘一郎先生(京大名誉教授)等とともに編集した
『テキスト経営人類学』(東方出版)を出版しました。
竹内研究室に関心のある大学院生は次の点に注意してください。
現在(2024年3月)のところ、基本的に研究生の受入れは行っていません。
研究生の受入れに関する問い合わせは、経済学研究科国際交流室のホームページ
http://www.econ.osaka-u.ac.jp/international/r_notice.html
を読んだ上で、必ず国際交流室に連絡をとって下さい。
過去に日本統計学会(jss.gr.jp)の広報宛のメールアドレスに問い合わせを
した方が複数いましたが、学会業務に支障が出るとの苦情が来ています。
絶対に日本統計学会のメールアドレスに問い合わせを送ることはしないでください。
ホームページ上で連絡方法を告知しているにも関わらず、依然として日本統計学会の
メールアドレスに問い合わせを送るケースが続いています。
大変迷惑をしているので、そのような方への対応は一切行いません。