公開寄附講義
講義名
公開寄附講義「国際経済と外航海運」 平成20年度2学期
概要
株式会社商船三井の寄附に基づき開講されました。
海運は人類の歩みと共に発展してきました。フェニキアに始まり、ギリシャ、ローマ、中世、大航海時代そして両世界大戦を経て、現在も最重要インフラとして国際経済を支えています。殊に冷戦終了後は、グローバリゼーションにより荷動きが急増。欧米および世界の工場となった中国を中心に大量の原材料や完成品が行き来し、今や世界の海上荷動き量は70億トン(1人あたり1トン)に達しています。もちろん、海外に多くの生産拠点を構える日本の製造業にとっても海上輸送はサプライチェーンの中核を成す要素であり、われわれが日常、経済や物流を考える際、外航海運に関する知識は欠かすことができないでしょう。
そこで今回、外航海運業界の変遷を、主要貨物の輸送における時系列的変動との関連で講じ、外航海運企業の使命ならびに産業界および国民生活一般への貢献を解説します。
○担当教員(コーディネーター):大阪大学経済学研究科 福重 元嗣 教授
開催日時/場所
下記の日程の火曜日4限(14:40-16:10)/ 大阪大学豊中キャンパス 法経講義棟1階1番教室
カリキュラム
講義の詳しい内容はOFCニューズレター第9号(P4~P7)をご参照ください。
>>OFCニューズレター第9号
回/ 開催日 |
カリキュラム | 講師 |
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第1回 / 10.7 | 外航海運を取り巻く経済環境 | 営業調査室長 蛯原 公一郎 氏 |
第2回 / 10.14 | 国益実現を目指す 海運政策の変遷 | 営業調査室主任研究員 吉本 亜土 氏 |
第3回 / 10.21 | 船の概要と外航海運市況 | 営業調査室長 蛯原 公一郎 氏 |
第4回 / 10.28 | 恩恵は計り知れない コンテナ輸送 | 定航部業務グループリーダー 河村 信三 氏 |
第5回 / 11.11 | 世界中の工場から消費国へ 自動車輸送 | 自動車船部長 福本 博行 氏 |
第6回 / 11.18 | 産業の米「鉄」を支える 鉄鉱石と原料炭輸送 | 鉄鋼原料船部長 永田 健一 氏 |
第7回 / 11.25 | 紙こそ文明 チップ、パルプ、古紙輸送 | 専用船部専任部長 西尾 哲郎 氏 |
第8回 / 12.2 | エネルギーの主力「石油」 その市況と輸送 | 油送船部グループリーダー 鈴木 義信 氏 |
第9回 / 12.9 | 日常生活を担う「石炭」 多様な姿と輸送 | 専用船部長 正田 晶彦 氏 |
第10回 / 12.16 | 脚光を浴びるLNG(天然ガス) 気体を運ぶ | LNG船グループリーダー 武田 俊明 氏 |
第11回 / 1.6 | 農産物および各種貨物の輸送 | 不定期船部長 中島 正歳 氏 |
第12回 / 1.13 | 貿易の最重要拠点「港湾」 国際競争の中で | 定航部グループリーダー 中村 純也 氏 |
第13回 / 1.20 | 造船業 日本、アジアそして世界は | 技術部長 吉田 清隆 氏 |
第14回 / 1.27 | 経営改革 国境を超えて展開する海運 | 経営企画部グループリーダー 金光 誠一郎 氏 |
*記載している肩書きは、講義当時のものです。
*3、4年次以上配当の講義です。履修を希望する学生は、大学の手続きに従って登録してください。