[検証・失われた十年]
平 成 不 況 の 論 点
大竹文雄・柳川範之 編著



出版:東洋経済新報社
定価:本体1500円+税
ページ数:193ページ
ISBNコード:4-492-39422-2
発行:2004年1月29日 

<目 次> <対論参加者一覧<書 評>


< 目 次 >

はじめに                         大竹文雄・柳川範之
第1章 展望・長期停滞の経済学  大竹文雄×柳川範之   
・野口・星対論をめぐって 03
・池尾・原田対論をめぐって  15
・岩本・小林対論をめぐって 22
・財政政策の有効性とフィージビリティ 27
・長期停滞は解明されるのか 31
第2章 いま求められる政策パッケージは何か
           
野口悠紀雄×星 岳雄 〈司会〉斉藤 誠 
43
・デフレの要因は何か 45
・金融政策のあり方とは 52
・量的緩和は本当に効くのか
63
・公的介入もやむなし 67
・間接金融から直接金融へ 70
・政策の調和と学者の役割 74
〈対論を終えて〉政策研究を学術的に楽しむ題材     斉藤 誠 80
 
対論再読
日本経済を救う手段はある                         星 岳雄 82
資料 70
日本の金融システム再建のための緊急提言  2001年10月5日 88
第3章 失われた十年・衰退の百年
             池尾和人×原田 泰 〈司会〉岩田規久男
95
・産業構造調整の遅れが停滞の原因−池尾 98
・90年代に実質賃金は上昇した−原田 105
・スクラップ・アンド・ビルド 110
・銀行無用論は成り立つか 115
・金融政策の有効性と限界 118
・望ましい政策パッケージは 122
対論再読
われわれの知識は限定的なものでしかない       池尾和人 128
デフレ脱却こそが構造改革                              原田 泰 134
第4章 不良債権は経済成長を阻害するか
              岩本康志×小林慶一郎 〈司会〉岩田規久男
141
・低成長の原因は構造要因−岩本 143
・不良債権による経済組織破壊のメカニズム−小林 151
・なぜ銀行は不良債権処理をしないのか 158
・デフレ下での不良債権処理は成功するか 164
・構造改革のあるべき手順とは 167
対論再読
共通の基盤を踏まえた政策論を  岩本康志 174
不良債権処理は今後も重要な課題  小林慶一郎 182
対論参加者 192



<対論参加者>

池尾和人 (慶應義塾大学経済学部教授)

岩田規久男 (学習院大学経済学部教授)

岩本康志 (一橋大学大学院経済学研究科教授)

小林慶一郎 (独立行政法人経済産業研究所研究員)

斉藤 誠 (一橋大学大学院経済学研究科教授)

野口悠紀雄 (青山学院大学大学院国際マネジメント研究科教授)

原田 泰 (内閣府経済社会総合研究所総括政策研究官)

星 岳雄 (カリフォルニア大学サンディエゴ校教授)



<書 評>
『日本経済新聞』 2004年3月14日朝刊 「Sunday Nikkei」 (pdf