講義名

公開講義「会社の仕組み・企業の運営 ―製造業への実務からのアプローチ―」 　平成14年度2学期

開講の趣旨

会社とは何か。会社は、われわれにとって極めて身近な存在です。 しかし他方で、会社は、その仕組みや意思決定のあり方が極めて複雑であり、その全体像を把握するのが容易ではない存在でもあります。株主、金融機関、顧客、仕入先および地域社会などの対外的関係のあり方は、個々の企業ごとに異なります。また企業はその内部にあって、様々な活動を行い、それらの活動を独自に調整し、組織化することによって、財・サービスの提供など企業の固有の目的を効率的に達成しようとします。企業が存続し成長するため、基本的な経営戦略の策定から日々のオペレーションに至る企業の意思決定は一体どのように行われ、いかに実施されているのか、そこではどのような課題があり、それらをどのように解決しようとしているのか等々、企業は極めて興味のある研究課題です。他方で、これら企業を巡る諸課題を知ることは、将来、企業で自己実現を図ろうとする学生・および院生にとって、今、どのようなスキルを磨いておくことが必要なのかの指針を与えるという意味でも有意義です。

大学と実業界の架け橋を目的とする経済学研究科・経済学部オープン・ファカルティー・センター（ＯＦＣ）は、この度、「ダイキン工業株式会社」の全面的な協力を得て、多面的な角度から会社の実像に迫ることにより、激変する経営環境のもと、現実の会社が抱える課題と解決策を浮かび上がらせるための講義を企画しました。ＯＦＣの設立趣旨から、本講義は公開講義の形で実施されます。多数の大阪大学の学生・院生の参加に加えて、企業に関心をもつ一般社会人の方々の積極的なご参加を期待するものです。

概要

会社は多面的な側面をもつ複雑な経済主体であり、会社の全体像を把握しその課題なり問題点を浮かび上がらせるためには、様々な角度から、会社をみる必要があります。本講義では、基本的な経営戦略から事業提携戦略さらには現在のコア事業戦略といった異なる次元での各種戦略の策定、人的資源管理、マーケティング、生産管理、経理・財務管理といった会社に不可欠な業務、製造業にとって最重要課題である研究開発活動、さらには、現在の経営環境下で避けて通ることのできない企業の環境対策活動、企業倫理とコンポレートガバナンスの問題など、現実の会社を知るために必要と思われる一連のテーマを順次取り上げます。講師は、経営陣および各担当業務を現在第一線で指揮されている方々であり、経済学研究科の教官も一部加わります。

＊受講に際して予備知識は特に必要ありません。
ただし、単位の取得を予定する学生・院生、および修了証書の受領を希望される一般社会人の方々には、
各講義ごとに、講義の内容を踏まえたレポートの提出が課せられます。

　○担当教員(コーディネーター)：大阪大学経済学研究科　高尾　裕二 教授

開催日時/場所

下記の日程の金曜日4限（14:40-16:10）/ 大阪大学豊中キャンパス　法経講義棟3階5番教室
＊第10回・13回のみ、5限（16:20-17:50）

カリキュラム

　各回講義要旨はこちら

＊記載している肩書きは、講義当時のものです。
＊３、４年次以上配当の講義です。履修を希望する学生は、大学の手続きに従って登録してください。

講義風景

お知らせ