所蔵資料・詳細概要
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■鴻池善右衛門家文書 |
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史料名 | 鴻池善右衛門家文書 | ||
形態 | 古文書 | 原所蔵者 | 鴻池善右衛門家・鴻池合名会社 |
受入時期 | 受入経緯 | 購入 | |
点数 | 750点 | 目録 | 『大阪大学経済学』に2種類有 |
備考 | 別に鴻池合名会社所蔵分の主要史料について撮影マイクロフィルムあり。 | ||
概 要 | |||
昭和30〜40年代に宮本又次・作道洋太郎・安岡重明・川上雅・森泰博・藤田貞一郎、その後では宮本又郎・廣山謙介らによって行われた鴻池善右衛門家の研究は近世両替商 に関する本格的実証研究として日本の経済史・経営史研究史上著名であるが、本史料はその鴻池家旧蔵文書の一部で、同家より購入(購入価格100万円と聞いている)したものである。大名貸関係史料、御用金関係史料、明治初期の新規事業関係帳簿などが中心 であるが、とくに鴻池家と各藩との商談の過程を記録した「掛合控」(116冊)は、他に類例のないきわめて貴重な史料である。 |
■大坂三郷の水帳及び付図 |
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史料名 | 大坂三郷の水帳及び付図 | ||
形態 | 古文書 | 原所蔵者 | 不明 |
受入時期 | 受入経緯 | 購入 | |
点数 | 97点 | 目録 | 『大阪大学経済学』 |
備考 | 撮影マイクロフィルム有 | ||
概 要 | |||
「水帳」は農村における「検地帳」に相当するもので、江戸時代における土地台帳である。その名称は「御図帳」の転訛といわれる。「家数軒役改帳」「家数間口間数改帳」などの表記をもつ場合もある。水帳には屋敷地一筆ごとに、役負担の割合を示す軒役数、その軒役決定の根拠となる地積が表間口と裏行の間数で示され、持主名と捺印がある。 |
■大坂三郷の宗旨人別帳 |
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史料名 | 大坂三郷の宗旨人別帳 | ||
形態 | 古文書 | 原所蔵者 | 不明 |
受入時期 | 受入経緯 | 購入 | |
点数 | 47点 | 目録 | 『大阪大学経済学』 |
備考 | 撮影マイクロフィルム? | ||
概 要 | |||
宗旨人別帳とは,江戸時代にキリシタン禁制のため実施された宗門改めと,住所調べにあたる人別改めの合体したものである。点数的には少ないが,阪大経済学部所蔵本は今橋,高麗橋といった大阪北舟場の大店が位置する町のもので,近世の町制,商家の従業員構成などを研究する上で貴重な資料である。 |
■小野権右衛門家文書 |
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史料名 | 小野権右衛門家文書 | ||
形態 | 古文書 | 原所蔵者 | 小野一蔵 |
受入時期 | 受入経緯 | ? | |
点数 | 567点 | 目録 | 『大阪大学経済学』 |
備考 | |||
概 要 | |||
本学経済学部の故宮本又次教授は江戸時代から明治初期にかけて全国を舞台に活躍した近江出身の豪商小野組について綿密な研究を行い,学士院賞恩賜賞を受けたが,本標本はその研究に使われた資料の一部で,小野一族の権右衛門家から譲り受けたものである。会計帳簿など営業関係史料が主である。小野家は近江大溝の出身で,万治年間に初代が盛岡に出て奥羽物産と上方物産の交易で財をなしたが,二代目の次男唯貞は盛岡で成功した叔父村井権兵衛を頼り盛岡に下り,叔父を助け,権兵衛亡き後はその後を継いで村井伊兵衛と名乗った。伊兵衛は奥羽の砂金を京都に送っていた関係から元禄3年,権右衛門を名乗った。以後,この小野家の当主の通り名が権右衛門となる。小野京都三家(善助家,助次郎家,又次郎家)とは区別され,明治初年三家が小野組と称されたときにも厳密にはその一部ではなかった。 |
■冨子家文書 |
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史料名 | 冨子家文書 | ||
形態 | 古文書 | 原所蔵者 | 故冨子勝久氏 |
受入時期 | 受入経緯 | 冨子勝久氏より寄贈 | |
点数 | 1553点 | 目録 | 『大阪大学経済学』 |
備考 | |||
概 要 | |||
本標本は江戸時代の大坂の中規模の両替商であった冨子(米屋)助右衛門家の旧蔵文書である。会計帳簿など経営関係史料が多く,近世金融史,経営史研究にとって貴重な史料である。本史料を利用した研究としては廣山謙介の論文(『大阪大学経済学』所収)がある。また,宮本又郎『近世日本の市場経済』では,同史料中の大坂蔵屋敷払米に関する史料が使われている。 |
■末野家(鴻池与三吉家)文書 |
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史料名 | 末野家(鴻池与三吉家)文書 | ||
形態 | 古文書 | 原所蔵者 | 末野家 |
受入時期 | 受入経緯 | 寄贈? | |
点数 | 目録 | ||
備考 | |||
概 要 | |||
大坂の中規模両替商,鴻池与三吉家の旧蔵文書。本史料を利用した研究としては,田谷博吉氏の研究や竹内一男氏(旧三和総研)の史料紹介がある。同史料中の勘定帳は江戸後期の両替商経営の実態を示すものとして興味深い。 |
■田中市兵衛家文書 |
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史料名 | 田中市兵衛家文書 | ||
形態 | 古文書 | 原所蔵者 | 田中市兵衛家 |
受入時期 | 受入経緯 | 購入 | |
点数 | 500点 | 目録 | |
備考 | |||
概 要 | |||
田中市兵衛家は江戸時代には大坂靫の魚肥商であったが,明治に入り,日本棉花や大阪商船に関係,近代実業家となった旧家である。本史料はこの田中家の旧蔵文書の一部である。本史料を使った研究としては,中西聡氏(名古屋大学)の研究がある。 |
■近藤家文書 |
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史料名 | 近藤家文書 | ||
形態 | 古文書 | 原所蔵者 | 兵庫県小野市の近藤家 |
受入時期 | 受入経緯 | 購入? | |
点数 | 3851点 | 目録 | 『大阪大学経済学』 |
備考 | 撮影マイクロフィルム有(植村正治氏撮影) | ||
概 要 | |||
本標本は播磨国加東郡太郎太夫村(現小野市市場村)の豪農近藤家の旧蔵文書で,質量ともに第一級の近世農村史料である。近藤家は酒造業,干鰯販売,金貸,地主経営など多彩な経済活動を繰り広げていたから,商品貨幣経済が浸透した近世農村の実態を分析するのに格好の史料である。本史料を駆使した研究としては,植村正治『近世農村における市場経済の展開』があり,また作道洋太郎『近世封建社会の貨幣金融構造』でも利用されている。 |
■奥田家文書 |
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史料名 | 奥田家文書 | ||
形態 | 古文書 | 原所蔵者 | 兵庫県小野市の奥田家 |
受入時期 | 受入経緯 | ? | |
点数 | 1283点 | 目録 | 『大阪大学経済学』 |
備考 | |||
概 要 | |||
本標本は,播磨国加東郡中番村(現小野市中番町)の庄屋奥田家旧蔵文書である。庄屋文書であり,村政,村会計,年貢,土木関係の史料が多く,農村史研究にとって貴重な史料である。本史料を駆使した研究としては,植村正治『近世農村における市場経済の展開』がある。 |
■蓬莱家文書 |
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史料名 | 蓬莱家文書 | ||
形態 | 古文書 | 原所蔵者 | 播州の蓬莱家 |
受入時期 | 受入経緯 | ? | |
点数 | 目録 | 手書き目録? | |
備考 | |||
概 要 | |||
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■鈴木家文書 |
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史料名 | 鈴木家文書 | ||
形態 | 古文書 | 原所蔵者 | 高砂市今市の鈴木家 |
受入時期 | 受入経緯 | 寄託 | |
点数 | 2082点 | 目録 | 『大阪大学経済学』 |
備考 | 撮影マイクロフィルム有 | ||
概 要 | |||
本標本は,高砂市今市の旧鈴木家の旧蔵文書である。支配・貢租・村会計などの村政関係公文書のほか,土地・小作・貸借・雇用,さらに木綿の売買などに関する史料も数多く含まれ,近世農村経済史上,有益な史料である。 |
■中辻家文書 |
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史料名 | 中辻家文書 | ||
形態 | 古文書 | 原所蔵者 | 堺市伏尾の中辻家 |
受入時期 | 受入経緯 | ? | |
点数 | 1014点 | 目録 | 『大阪大学経済学』 |
備考 | |||
概 要 | |||
堺市伏尾の旧家中辻嘉台家の旧蔵文書である。中辻家は和泉国久世領の大庄屋をつとめた家で,支配・戸口・年貢・村会計など村政関係史料のほか,金融・売買などの史料も多い。 |
■江戸時代の大坂両替商発行の手形 |
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史料名 | 江戸時代の大坂両替商発行の手形 | ||
形態 | 古文書 | 原所蔵者 | 不明 |
受入時期 | 受入経緯 | 購入 | |
点数 | 約100点 | 目録 | |
備考 | |||
概 要 | |||
江戸時代の大坂では両替商発行の手形類が盛んに流通した。本標本は江戸末期に大坂で発行された預り手形とされている。本史料を利用した研究としては作道洋太郎『近世日本貨幣金融史の研究』がある。 |
■阪神間農村文書 |
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史料名 | 阪神間農村文書 | ||
形態 | 古文書 | 原所蔵者 | |
受入時期 | 受入経緯 | ||
点数 | 目録 | フロッピーベースの目録? | |
備考 | 中部よし子(神戸学院大学名誉教授)収集の農村文書 | ||
概 要 | |||
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※以上は経済史・経営史資料室が新しく建設された法経大学院総合研究棟の地下に移転することになったのを機会に、同資料室が所蔵している諸史料の概要と来歴を、伝聞情報をもとに宮本又郎がまとめたものである。(2001.1.1) |
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